流れる季節のまんなかで

しあわせで穏やかな時間は、当たり前ではないのに、流して過ごしてしまって。

つらいときばかり、強く覚えていて、ながく感じたりしてしまうよね。



あおちゃんが、言う。




本当だね。

本当に本当に本当だね。




いくら意識しても、つい忘れてしまうことなら、しょうがない。
何度だって思いだそう。



週末の約束や、一年後に一緒に過ごす約束を当たり前にできる、そのことがとても恵まれてるってこと。



ごはんが美味しいねえと言い合える日常は、とても貴重なんだってこと。





丸4年間、一緒に時間を過ごしてくれてありがとう。


そしてこれからの一瞬一瞬も、どうかよろしく。







おまけ。

大変好評だったおうちお祝いディナー。
あおちゃんの買ってきてくれた肉の上質さが勝因。

・ローストビーフ
・二種のマッシュポテト
・バターナッツかぼちゃのポタージュ





お互いにプチサプライズと思って買ってきたら被っちゃったケーキ。

黄桃とブルボンバニラのタルト。





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遥かなる太陽の王国 その5

アルハンブラ宮殿の半日ツアーを楽しんでから、長距離バスに乗ってグラナダから港町のマラガへ。
マラガは避暑地であり、ビジネス街であり、かなり近代的な雰囲気の町で、同じアンダルシア地方でもだいぶグラナダと雰囲気が異なる。


ここで、うちの父親が何故か日本から持ってきてしまった大量の書籍が荷物量の限界を越える。
旅先でも買い足すのだから、書痴という人種はなかなかに厄介だ。


日本の家に送る手続きもわからなければ、段ボール箱をどこで入手出来るかも不明。
右往左往した挙げ句、大型デパートのイルコンテイングレスに入っているDIYショップの店員さんに身ぶり手振りでコミュニケーションをとり、なんとかゲット。

この、スペイン最大のデパートチェーンのイルコンテイングレスには、食材から何から何かとお世話になり、各町のイルコンテイングレスで、毎日のように買い物をしていた。


さて、夕食を、と町をさまようも、マラガは、手持ちのガイドブックにあまり詳しいことが載っていなかったせいで、適当な食事どころが見つからず。
そこら辺のバルにはいり、食べたエビのタパスは美味しかったけれど、あくまでおつまみ程度。
割高なホテルのルームサービスを利用することになった。


行き当たりばったりの店探しに限界を感じ始めたのがこの頃。
見知らぬ町をふらふら歩いている中で、適当にそこら辺に入って美味しい店に巡り会う、という嗅覚をあまり持ち合わせていないのが残念なのだけど、ここで世界最大のトリップアドバイザーの力を借りる、という技を身に付ける。

ここから飛躍的に外食がレベルアップしたので、食べる店の下調べは日本で以上に大事だったなあと痛感した。



次の日は、この旅の(私にとっての)最大の目的地ロンダに向かうのだが、何気なく選んだ「レンタカーを借りる」という移動手段に、この旅最大級の恐怖を味わうことになるとは、知るよしもなく、スペイン四日目が終わったのだった。


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からだとのつきあい方

不定期に、しかし何故かある程度定期的に、体調をくずす。

風邪、というほどハッキリした症状ではなく、未病とでもいうべき曖昧な不調で、くずれる。



とにかくだるくて体を起こすがしんどく、起きるとお腹が痛くなってトイレに駆け込む。
頭を起こしていると、頭や手足などの体の末端がじわじわ冷たくなるような感じがして、たまらず寝転がる。
寝転がっていると、後頭部が枕に沈みこんでいくような、平衡感覚が狂っているような感覚に襲われる。


大体は一時間くらい寝転がったりトイレに何度か行く中で少しずつ復調し、なんとか会社に行くくらいの時間には家を出る位の気力を取り戻せる。
始業時間の遅い会社でよかったと、心底思う瞬間だ。



それでも、どうしても出勤時間までに復調しないときもある。

何度か立ち上がって、自分に「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせ、口にも出し、着替えたり、メイクをするのだけど、結局頭を立てていられなくて、床に転がる。
諦めて、会社に、全休か、半休の連絡をいれる。

耳鼻科に這いずるように向かい、一通りの検査を受け、「三半規管のバランスが崩れてますね」とお定まりに伝えられ、目眩の薬とビタミン剤を受けとる。


本当にそれが効いているのかはわからないけど、大体はそれを飲んで寝ていると少し楽になり、昼過ぎ、もしくは、次の日には会社には行けるようになる。


仮病なんじゃないか、という自分への疑いにもやもやと苛なまれながら、体がオッケーを出すのを待つ時間はくるしい。




何日かそんな朝を繰り返し、いつの間にか、また普通に起き上がって朝の仕事が出来るようになる。




発生する頻度は、1ヶ月から4ヶ月に一度位。
一回の期間は大体一週間から二週間。

たしか、30になる少し手前くらいからはじまり、そんな頻度で繰り返し不調の波は訪れている。



これも、ひとつの老化なのだろうなあと思う。


次第に体調を快調に保ち続けることが難しくなる。


今までどおり、ではなく、今の体に合った過ごし方をし、足りないものは補わないと、体がシグナルを出しはじめる。
それを続けるのは無理だよ、と。



みずからを明らめ、そして諦めて、日々の体と付き合っていかねばね。




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遥かなる太陽の王国 その4

アンダルシアで見たかったものといえば白い壁の続く町並み。

強い地中海の陽射しに照らされる白壁は光り、町全体が発光したようにみえると聞いていた。


グラナダの街中にアルバイシンという地域がある。
モロッコ系住人の街で正直あまり治安がいいとは言えない。


日中でも首を絞められて物を盗られる事故が起きるので、決して家族だけではうろうろと歩かないように。
町の案内所でもそう注意を受けた。

(余談だが、この町には日本の方が個人でやっているかなりユニークな案内所があった。
「ヤク中のモロッコ人が見学できる順路はこちら、ただし安全性は保証しません」なんて案内を受けるのは後にも先にもここでだけだと思う。
案内人のパーソナリティがユニークであったことは言うまでもない)


ただ、この街区を登ったところにある丘からはアルハンブラ宮殿が一望できて素晴らしいときき、ふもとのカフェで腹ごしらえをしたあと、タクシーを捕まえて丘の上までいくことにした。


途中、車の幅+数センチくらいしかない狭い道を、アグレッシブな速さで登っていくタクシーに度肝を抜かれつつ到着。



そこでみた風景のひとつひとつは、この旅で一、二を争う印象的なものだった。



青い空に、白い壁、白いタイル。




眼前に広がるアルハンブラ宮殿。




曲がりくねった石畳の街路。




丘の上の広場では、花咲き、男性がしわがれた声で歌いながら、ギターを掻き鳴らし、ボール遊びに興じる子供たちの石畳にくっきりと落ちた黒い影が踊り。


まるで一枚の絵のように、記憶の中に収まっている。



強烈な陽射しの強さと、日陰の清涼感の差が激しく、本当にヨーロッパは気候が違うね、と親と言い合いながら、3人で写真を撮りあった。



後から撮影したアルバイシンの全景。





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はたらく場でのカムアウト事情

去年の五月に転職したとき、心に決めていたことがあった。



ここではパートナーと住んでいることをオープンにしよう。



そして、叶うことなら、パートナーの性別もオープンにしよう。



***



前の会社では、恋人ができた、と言ったときに根掘り葉掘りつっこまれ、それに対し嘘を重ねることが嫌で、「恋人はいない」で通していた。


男はいないのか? 結婚は? 出産は? そういうことをなんの躊躇いもなく、社長や、役員がからかい混じりに話題を振ってくるような会社だった。

セクハラだ、という指摘など、一笑に付される。
私もあえて目くじらをたてようとも思わなかった。
こんなのは普通の会話の一環だ。



そういう環境の中、会社という場には、「恋人と住んでいる」という事実より、「女性と住んでいる」という事実をオープンにしていた方が、いざという時に、困らない、と判断していた。




けれど、「パートナーがいない」という設定は、日常のそこここの何気ないシーンで、思いの外面倒くささをもたらしていた。


何度も東海を訪れる理由とか。
有給をとって、少し長い旅行にいく相手のこととか。
休みの九割は予定がある状態とか。
予定なく飲みにいくのはなるだけ避ける平日の夜とか。
終電を逃して、泊めてほしい、という同僚の依頼をむりやり断ったこともある。



ただ一言、「東海出身で、同居してるパートナーがいるから」といえば納得される諸々に、それぞれ変な理由をつけなければいけないことに、私は心底、飽き飽きしていた。




パートナーシップとは、真に生活に他ならない。


同時に、会社での人間関係とは、なんと私的な情報開示を伴うものだろう。



***



「ヨコさんは、パートナーはいるの?」



新しい職場で働きはじめて、数日経ったランチで、同じグループの同僚二人にそう問われたとき、私の開示する範囲は決まったようなものだった。



「彼氏はいるの?」と聞かない、そのリテラシー。


それは、彼氏、ではなく、結婚相手、である可能性を含む為だったとしても、その言葉選びは心地よいものだった。


相手はどんな人か、という問いかけに幾つか答えた後、結婚の予定はないのか? という問いに、ないですねえ、と答えた言葉に対する切り返しも、私の気持ちを固めた。



「そうなんだ。それはなにかそういう主義や理念があるから?」



「いや、パートナーが女性なので、今の日本の制度的には結婚が出来ないんですよ」



「あ、そうなんだ! なるほど。
 そういえば、最近、ディズニーで女性同士が結婚式をあげたっていう写真をツイッターで見たな。あれはすごく綺麗だったし、ステキだった」




その、感動的な情報感度たるや!




***



そこから、上司も含め、同じチームでプライベートを交えて話す機会のある人には、そういう話題に触れる度に、それぞれに伝えた。

伝える言葉も、かえってくる言葉も、少しずつ違っていたけれど、私が誰をパートナーとしているかという情報は、ひとつのごくなんでもない情報として、なめらかに浸透した。

そして私が直接話した記憶のない人が、私のパートナーのことを知っている、ということも、ほぼない。



この会社で、ストレスフリーに働けている理由は幾つもある。
その理由の一つは間違いなく、この「誰と住んでいるか」を親しい同僚や上司が知っていることだ。
私はそのことを、ほんとうに嬉しく感じている。



今年の五月、新しい会社で働きはじめて、丸一年が経ちました。



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Author:ヨコ
どたばた働き、美味しいご飯をぱくぱく食べ、5歳上の彼女とのお付き合いはのんびりまったり、一緒に楽しく暮らしております。

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