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遥かなる太陽の王国 その2

そして、2013年4月の半ば。
あおちゃんを日本に残し、親とスペインに旅立った。



パリを経由して、15時間のフライトを経て、マドリッドに到着。
エコノミー症候群怖さに何度も席をたちストレッチしたせいか、あまり疲れは感じず。
ただし、時差ボケにやられてやたらと眠かった。


スペインの春は、日が長くて、20時ではまだまだ夕方のような明るさだった。

飛行機でもらった薄いガイドブックに載っていたレストランに入り、海老とマッシュルームのグリルを頼んだら、座布団のようなキノコが出てきて度肝を抜かれたのが、一日目のハイライト。






海外は予想のつかないことが多い。




そして、この日の夜、母親がメインのガイドブックを忘れた、と言いはじめて、途方に暮れる。



え、それ、今回の旅の一番基本と思って、充実させた観光データーべース…。


めっちゃ事前に情報を書き込んできたやつ…。



Wi-Fiとスマホがあっても、やっぱり紙媒体は最強。電池切れないし。

海外旅行でガイドブックがないとかなり困る、というか、軽く詰む、ということを痛感しつつ、滑落睡眠。





そして、二日目の早朝、「ガイドブック見つかったよ!!」の一言で目覚め、心の底から安堵したのを覚えている。


スペインの朝は遅く、5時は真夜中。
8時位でも早朝の雰囲気。





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遙かなる太陽の王国 その1

去年の4月、丸々一ヶ月の春休みを手に入れた。
9年間働き続けてのお休みだったから、最初は少し持て余して、そしてすぐに慣れた。

時を同じくして、母親がちょうど3月に30年以上勤めた職場を退職していた。

よし、念願のスペインに行こう、と両親を誘った。
二つ返事で、行こう! と返ってきた。



スペインは、親にとってはもう何十年も前に、新婚旅行で訪れた忘れがたい国。
そして、私にとっては長らく憧れの国だった。



海沿いに立つ家の白い壁が、太陽に照らされ、輝く村。

古い古い水道橋が深い峡谷の間に聳え立つ天空の町。

奇妙な曲線と色鮮やかなタイルが特徴的な建築物。

生ハムにガーリック、アンチョビにオリーブオイル。

ロルカの詩。情熱的に舞い躍る女性。深くしゃがれ高らかに歌う男性。

旧い異国情緒溢れる宮殿。

強い陽射しに微睡むシエスタ。





最初は一週間弱の予定が、片道15時間以上かけて行くならば、と、どんどん予定を詰め込み、いつのまにかほぼ丸々二週間の旅程になっていた。


マドリッドに降り立ち、アンダルシア地方をぐるりとめぐり、バルセロナへ。
ホテルと国内での移動手段、半日位の現地ツアーを3つだけ押さえて、後は完全にフリープラン。


計画する間、胸は高鳴りっぱなしだった。




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雪と戯れる旅 2013

この週末、次第に恒例となりつつあるスキー・スノボ旅行に行ってきました。


場所は、昨年行って気に入ったタングラムスキーサーカス。


ここを気に入ったポイントは、なによりご飯がまずくないこと。大事です!


あと、ホテルの目の前がゲレンデなこと。
最寄駅からそんなに遠くないこと。
部屋が広くてそこそこ綺麗なこと。
温泉に入れること。


値段も、東京からの新幹線代・ホテルまでのバス代・ホテル代(二食付)・二日間のリフト券(四時間券)代込みで、30,000円弱なので、なかなかリーズナブルだと思うのですが、いかがでしょう。




土曜日の朝早くから旅立ち、ばたばたながら、予定通りに長野に到着。


長野の待合室で30分位待って、電車を乗り継いで、黒姫駅に着いたのが、10時頃。


そこからタングラムまでのバスが出るのが、10時55分。




自動改札もない、小さな駅で、雪に降りこめられながら、まさかの50分待ち




ぷるぷると、ついてるんだかどうなんだかわからない石油ストーブにあたりながら、次回は時間の読みやすい、長野駅からバスに乗るプランにしようと誓い合いました。
そうすると、出発時間が一時間遅くて同じ時間につけるのダ(遠い目。



でも、黒姫駅で食べたきのこそばはとてもおいしかった。



バスでホテルタングラムに到着し、4時間券でゆるゆると雪遊び。
時にしんしんと、時に横殴りに降り続く雪にはなかなか冷えたものの、雪質は最高。
すっごく気持ちよく滑れました!


しかしこう、ふっかふか新雪を目の前にすると、スノボにも手を出してみたくなるなー。




昼と夜のあわい。
雲を透かしてぼんやり射してくる太陽の残光と、ナイターのあかりがまじりあうゲレンデ。



すっかり冷えた頃、のんびり温泉に浸かって夕飯。

ここの夕飯は、全体的にはスキー場のバイキングとしてはなかなか悪くない、という程度の水準なんですが、時折、甘海老やら、唐揚げやら、おやきやら、ちょいちょい美味しいメニューがあるので侮れません。


夕飯後は、二人でソファにねっころがって、ひたすらうつらうつら。

実質9時半位から夢の世界に旅立ってた気がします。



***



翌朝はその甲斐あって、早起き!
朝ごはんを食べて、さっさと、リフトの営業開始時間から滑りはじめました。


夜の間にも降り続いた雪はパウダースノーで、ゲレンデはこの日も最高。
ほんとーにこの季節の長野はいいねえ。




ずーっと雪けぶっていたのが、途中、雲が切れて、ぱあっと眼下に開けた景色。



この日も時折風が強く吹いて寒かったので、少し早めにあがり、温泉につかって体を温め、昼食を食べた後、昼過ぎにホテルを出発。


新幹線も前倒しして、夕方には家に到着。


荷解きをして、一週間の買い物をして、夜はおうちでご飯を食べられる、というなんとも無理のないプランで動くことができました。


あー、楽しかった!!




今回学習したこの黄金スケジュールで、今年はもう一回くらい、雪遊びに行きたいな。


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鮨の国から 最終日

三日目の朝。
外から響くのは、すさまじい風の音。


ふと向かいにある運河沿いの倉庫を見ると、壁を這うツタについていた赤い葉が根こそぎといっていいレベルで吹き飛ばされてました。


ビフォア
ビフォア。



アフター
アフター。


まあなんということでしょう。



北の国の天候悪化に恐れ戦きながら、朝食。

朝食はバイキング形式で、北あかりのバター煮とか、カニ味噌シュウマイとか、夢ぴりかの新米とか、本当にその場でオーブンで焼いているところが見られる焼き立てパンとか、北の幸がふんだんに供され、大満足。
北海道は、ほんとーにご飯が美味しいなあ!


チェックアウトして、近くの南樽市場へ。
巨大なほっけの開きが500円で売ってたり、塩うにが1パック300円だったり、大玉の玉ねぎが4個で100円だったり、ここでも北の幸の魅力はたっぷりで、激しくいろいろ買い込みたかったのですが、すでに荷物がぎゅうっと重かった我々。

どうしても買いたかった北あかりと、プチトマトのアイコだけ買って購入。


あ、あおちゃんはイカスミ味のさきいかも買ってたなー。
てか、あおちゃんは、この旅行で三袋もさきいかを買い込んでて、私をびっくりさせてくれました。
そこまで好きだったか、さきいか…シラナンダ。



そこから、小樽といえば! ということで、北一ガラスのお店と、北海道が誇るお菓子メーカーの店舗を物色。

そこで、ここ一ヶ月くらい機会があれば家具のお店を覗いては探していた、枕元スタンドとしてぴったりのかわいらしいスタンドを発見!
釣鐘型で、土台の部分のつくりちょっとアンティークな風情がたまらず、一目惚れ。
しかもアウトレットだったので格安!



こういうめぐりあいがあると、今まで見つからなかったのは、この子のためだったのね! とか思いますよね。


LeTAOや北菓楼でお土産のお菓子も買ったところで、雨が強くなってきたので、ドライブに変更。
ぐるぐるっと小樽市内を回って、この鮨旅最後のお店「宝寿司」へ。



ここの最後のお店のセレクトは正直迷いました!

前述の「勝栄鮨」を教えてくだすった親のご友人の、もうひとつの推薦が、小樽の「魚真」だったので、そこの二店で、評判やらメニューやら見比べながら、あおちゃんと迷う迷う。


散々迷った挙句、

一日目の「和喜智」の、とても洗練されたコースのお鮨。

二日目の「勝栄鮨」の、北海道らしい新鮮ネタがボリューミーなお鮨。

この間を取る感じで、洗練されつつも、もう少し気軽に、そしてこぶりな(ココ重要)お鮨が食べられそうな「宝寿司」に決定。

魚真はまた、コストパフォーマンスが評判高くて、ボリュームが凄そうだったんだよね。



この日は平日だったので、開店と同時の入店した私たち以外のお客様はおらず、カウンターで丁寧なネタの説明を聞きながら、ゆっくりお鮨を頂くことができました。

12貫コースと、あおちゃんは、看板メニューの穴子を注文。



昨日の12貫コースの満腹感がすごかったので、9貫コースと迷いましたが、ここでのお鮨はサイズもちょうどよくて、12貫をぺろりと食べちゃいました。

ということで、看板の穴子を、私も追加で注文。
うーん、香ばしくて美味しいなー!

貝は引き続き美味しかったけど、ここはボタン海老が秀逸だったなー。ちょっと味噌がのっててめっちゃ甘くてプリプリ!


ここの板前さんに曰く。


「北海道っていうとね、皆、夏か冬にいらっしゃるので、今の季節は落ち着いていて、どこも空いていますね。
 でも魚は一番美味しい時期。お鮨を食べにいらっしゃるならベストだと思いますよ」


「レンタカーも、雪が降り始めると旅行者の方に貸したがらないので、値段があがるんですよ」



へー!!

折りしも、北海道は来週は初雪の予報。
この時期ははからずも、私たちの目的からすればベストだったかもね。


最後にそんな地元の人のお話を聞くことができて、そぼふる寒い雨の憂鬱さもきれいに掻き消えました。


車を走らせて、最後は空港近くのアウトレットへ。
あおちゃんは服を、私はエプロンやすりおろし器、バスマット等の家小物を購入して、早々に空港に移動。



新千歳空港は、広くて楽しいんですよね。
ここで、荷物をコインロッカーに放り込み、さあ、いざお土産ハント!
と、張り切ったところで、カルビープラスを発見。
東京駅では今も、平日でも20分以上並ばないと買えない揚げたてポテチが、まさかこ
こで?! ということで、二人できゃっきゃと購入。


カルビープラス

おお、結構ボリュームがあるなー。
二人で分けても、みそじの胃はちょいと油負けしました。げぷ。

ぐるっとショッピングゾーンを周り、あらかた土産を買い込んだところで、LeTAOでほっと一息。
ドゥーブルフロマージュをつついていたら、あおちゃんが一言。


「お母さんの分のお土産、買った?」


そうそう、父親にはニッカウヰスキーで買ったのに、母親には買ってなかったんだよね。
買っていきます、買っていきます。
そうだね、美味しい出汁がとれる、鮭節と昆布でも。



胸にじわりと沁みたのは、両親の分のお土産まで気遣ってもらえる、ありがたさ。

そして、両親には、「あおちゃんと行ってきたよ」と土産を渡して、なにの誤魔化し
なく写真などを見せながら土産話をできる、ありがたさ。



夜闇の中、千歳空港を飛び立ち、羽田空港に降りたって。
がらがらと荷物をひきながら、あおちゃんは何気なくいいました。


「帰るところが一緒だと、『あー…帰ってきちゃったー…』っていうがっかり感は半減するね」



いま、まさに。



私が心に浮かべたことを、きみがそのまま口にしてくれる、しあわせ。





二年、経ったんだなあ、と思う、鮨の国へのしあわせ旅でした。





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鮨の国から 二日目のに

お店を出て、ゆるゆると車を走らせ、神威岬へ。


途中、ちっちゃな道の駅「オスコイ!かもえない」があったので立ち寄り。

オスコイとはその地方の漁師の方の掛け声だそうです。


病院の待合室のような簡素な店内の真ん中には、どかんと水槽が鎮座ましましておられました。

なにごとかと思って覗いてみると、こんなものが。



安!! そして場所柄新鮮そうだし、おもしろーい!
これが最終日なら、持って帰っていたかもしれません。二ホタテほど。



神威岬に到着し、草木を枯らす、強く冷たい風に身を竦めながら、展望台までの道をえっちらおっちら。

途中、両方が切り立っている、岬の先の方までの道も歩いたんですが、風にあおられると、どちらかに落ちそうで、かなり怖い!



早々に退散して、展望台に上りきり、下を見下ろすと、その高さからでも分かるぐらい、透明度が高くて、濃く青い海が広がっていました。

カムイの海

うーん、しかし冷たそうだ。落ちたらその瞬間に、心臓が凍りつきそうです。

展望台と駐車場を繋ぐ木の階段は、やたらと一段の幅が広くて、昇り降りはかなりいい運動になりました。



神威岬から、今度は余市へ。

ここではニッカウヰスキーの蒸留所が見学できるということで、早速入場。


蒸留所は、日本で最初にウイスキーが造られていた時の施設が、そのまま綺麗に保存されていて、とても雰囲気があります。


展示物のつくりもとっても充実。

パネルを読んでウイスキーの作成過程や醸造の流れを知り、
内側が焼かれた樽を触り、
熟成していくウイスキーの香りを嗅ぎ比べ、
創設者のご夫婦が住んでいた小さく瀟洒な洋館の中で、奥様が愛した音楽に耳を傾け、
最後に三種類ものウイスキーを試飲と、五感をいたく刺激されます。


全然飲めない癖に、ウイスキーを味わってみたくなったもんね。


敷地内は、道も広く、高く低く木々が植わっていて、まるで広い公園のようです。



ニッカ1
ニッカ樽

赤と緑がきいた建物も可愛いし、ゆったりと歩いて、見て回れて、すごくよかったで
す。



蒸留所を出て、近くの柿崎商店で、鮭とばだのさきイカだの林檎だのを買い込んでいたら、五時をまわってしまい、すっかり辺りは、宵闇。
北海道は日が暮れるのがだいぶ早いなあ。



あおちゃんがウイスキーを試飲した為、ここで私と運転をバトンタッチ。


私は、運転をがんばる。

あおちゃんは、私の運転にぶつくさ言わないようにがんばる。


という言葉の下、小樽に向けておそるおそる出発。

幸運にも、適度に道が混んでいて、ぶっとばさなくても煽られずにすんだので、私の運転でもいちおう恙無く、小樽の宿に到着出来たのでした。

空いてる道だと、一般道で100キロ出してても煽られることがあるからね。

ふー、冷や汗かいた!!


宿に荷物を下ろして、早速小樽の夜町を散策としゃれこんだのですが、とにかく日が落ちると北海道は寒い寒い!
特に風が吹くと本当に凍えます。

運河沿いをそぞろ歩きしてから、の筈が、散歩をしていられるような風情もなく、身を縮めて足早に近くのラーメン屋さん「麻ほろ」に直行。



あっさりとしつつも滋味深い、天然出汁の塩ラーメンを頂いて、すっかり暖まってから、ようやくちょっと街歩きを楽しめました。



このラーメン屋さんのスープは、ラーメンのスープ、というよりは、そのままごくごく飲めてしまう位の薄味で、だしの香りがとってもよい!

三十路の体には、がっつりこてこての油膜が張った熱々ラーメンより、こっちだね。
幸せなお味でした。



煉瓦造りの昔ながらの建物を眺め歩いたり、バスのターミナルで土産物を冷やかしたりしてから、宿に帰還。

あったかいお部屋で二人、あおちゃんが珈琲豆を挽いて淹れてくれた珈琲を飲みながら、六花亭のお菓子に舌鼓を打ちました。


六花亭

「北の国から」と、「雪やこんこ」。

「北の国から」はシンプルなバニラとチョコのクッキー。狐のマークが可愛いです。
雪やこんこは、ちょっとオレンジの香りがきいていておいしい。
六花亭のお菓子は安定感がありますね。

肌がすべすべになる温泉に浸かって、ほっこりと温まって、二日目終了です。



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ヨコ

Author:ヨコ
どたばた働き、美味しいご飯をぱくぱく食べ、5歳上の彼女とのお付き合いはのんびりまったり、一緒に楽しく暮らしております。

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