オトコギライ

これは2008年頃に、mixiに書いた文章です。

我は如何にしてレズビアンとなりしか-13」にて言及している、
「男嫌い、と言われることが腑に落ちた」時に書いた文章ですので、
よろしければ、そちらを先にお読み下さいませ。

=========

その言葉が、あまり好きじゃなかった。
あまりに好きじゃなかった。

性別に好きも嫌いもあるかと思った。
好きな男性もいるし、嫌いな女性もいる。
括って好き嫌いを言うには、カテゴリが大枠過ぎる。

でも、しばしば言われる。
だから自問する。

嫌いなのかな? 嫌いとしてなんで嫌いなのかな? なにか私が嫌悪する共通の特徴ってあるのか?

でもそもそも、そのカテゴリに属さない人間が第三者的に
そのカテゴリで他者を括って評価することそのものが好きじゃないし、
馴染めない(一番嫌いなのはそのカテゴリに属す筈の人間が、
まるで他人事のように、そのカテゴリやその属性を評価、批判することだけども)。


多くはないが、仲の良い友達もいる。かっこいいなあとトキメいたりもする。
初対面でも積極的に話す。男性の担当者は話しやすい位。

どうして「男嫌い」なんだろう。

悩むうちも、評価は積み上がる。
曰く、ガードが固い、隙がない、よせつけない。

私に寄るなとテロップを回してるよ、と言われたこともある。
その時は、笑顔で調子よくしゃべってるつもりだっただけにショックだった。

次第にコンプレックスに近くなる。人として懐が狭いのか、欠陥なのか。



昨日、営業先と飲み会をやった。
担当者は明るくて話しやすくて、無駄話も進む人で、
商談最後に今度飲みましょうよ、というのが実現した飲み会だった。

明るく楽しく笑い転げ、ぽんぽんと受け答えるうち、皆の酒も進み、
段々打ち解けて、そして私の化けの皮ははがれて、言われたのだ。



「男嫌いでしょ」



そして頭を撫でられる、体や顔が近づく。容姿を褒められる。手を握られる。
自分の表情がどんどん強張っていき、受け答えが硬くひび割れていく。さむいさむいさむい。


ああ、そっか。


一度気がついてみたら、自分の鈍さにびっくりする。
そうか、嫌いなのは、男性それそのものなんかじゃない。
その人が私を、「男」として、「女」と捉えてくることだ。
端的にいえば、色恋の対象として見られるのが、ものすごーくダメなんだ。


じゃあいいや。
そりゃそうだ。

性別男性だって好意は持つし、尊敬もする。コミュニケーション取れる。

けど、恋愛対象として見られたくない。その距離に近づかれたくない。
それだけだ。


面倒で、職場では恋人なしで通してる。彼氏は欲しいですよ~なんて、
口先だけ合わせたりもしてたけど、もうやめよう。

彼氏、いらない、結婚願望、ない。オトコ、嫌い。



それでいいんだ、と、ようやく腑に落ちた、27年目の秋。


PCの方:にほんブログ村
モバイルの方:web拍手
関連記事
スポンサーサイト

コメント

1 ■はじめまして

最近よくお邪魔しています(^.^)

興味深いですね。なんだか共感しました。
私も同じように『男嫌いでしょ?』と言われ、自問もします。
でも全ての男が嫌いな訳ではなく、全ての女が好きな訳でもない。
けれども男性よりかは女性に惹かれることが多い…
考えても答えはでません(笑)。

会社でのプライベートな質問は本当に煩わしいし面倒ですよね。
必ず聞かれるのでこれから先どう乗り切っていこうか悩むところです。

また遊びに来ます(*^.^*)
  • 2011-01-09 19:22
  • URL
  • 冬子 #79D/WHSg
  • Edit

2 ■ありがとうございます!

>冬子さん
コメントありがとうございます!
ウィキッド、凄く気になる舞台だったので、冬子さんのブログを拝見しながら、終わるまでに見に行くべきか、常に激しく迷っております。

さてさて「男嫌い」って冬子さんも言われるんですね~。困惑しますよね(苦笑。
私の場合、それ以来「あ、うん、あんまり好きじゃないかも~」と笑って流すようになりました。

私が自身のことをそう思いたくなかった理由の一つに、今思えば「ビアンは男性が嫌いだから、女性に【走った】人」みたいな思われ方があることへの、強い抵抗感があったような気がします。

今なら「それとこれとは別」ときっぱり割り切れるんですがね~。
  • 2011-01-10 15:52
  • URL
  • ヨコ #79D/WHSg
  • Edit

3 ■激しく同意。

自分が恋愛対象として見ていない相手に告白された時、
女性の場合は素直に嬉しいのに、男性だとどんなに人間として好感を持っている人でも嫌悪感を感じてしまう。
その違いがどこからくるんだろう、と考えた結果、「性的対象として見られること」に対する嫌悪感だったんだなとある時気付きました。

私は一応まだ学生なので「男っ気も色気もないキャラ」で通ってますが(女性に中性的な色気があると言われることはありますが)、
社会に出たらある程度は「女」というラベリングに我慢しなければいけないんだろうな、という意識はあります。
でも、私は性自認が曖昧なので、「男嫌い」ということが自分が「女」であるということを認めるようで抵抗があります。
なので、日常生活では「恋愛に興味がない」という言い方をします。

遡って「我は如何にして~」を読んでいますが、
腑に落ち過ぎて全部コメントしたいくらいです(笑)
やっぱり、ヨコさんの文章すごく好きです。
  • 2011-03-25 15:36
  • URL
  • kei #79D/WHSg
  • Edit

4 ■わあ

>keiさん
まさかこんな熱いコメントをいただけるとは!
とても嬉しいです!

なんかだんだん図太く開き直ってゆく様子がよく読み取れる
「我は~」ですが、結局私はあの、さまよった時期の自分、
だれもが認めてくれる「正解」を求めていた自分に、
性もセクシャリティも、明確な基準なんて誰も作ってくれてないんだから、
自分の判断でつかみとっていくよりないんだよ、と語りかけたいんだと思います。

それを読んで共感してくれる人がいることは、本当に本当に嬉しいです。

ありがとうございます!

コメント、つけて下さったら、喜びますよ~(笑。
  • 2011-03-25 19:44
  • URL
  • ヨコ #79D/WHSg
  • Edit

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

ヨコ

Author:ヨコ
どたばた働き、美味しいご飯をぱくぱく食べ、5歳上の彼女とのお付き合いはのんびりまったり、一緒に楽しく暮らしております。

ランキング・コンタクト

ランキングに参加しています

メールフォーム

メールはこちらからどうぞ~。

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム