私のカミングアウトレターズ-3

そして、その直後に、手紙が届いた。


これがタイミングでなくてなんだろう。

神様にうながされている、とすら思った。

こうまでハッキリ言われると、逆に開き直れるよね、とあおちゃんも言った。



「そろそろこういうことについて、きちんと話したいと思っていました。
 月が変わったら、一度家に帰ります」


そう、メールを書き送った。


***


そこから、手紙を書きはじめた。

もちろん、話しは、面と向かって、する。
けれど言いたいことがきちんと伝えられるかは分からない。
伝えたいことが言葉にしきれなかったときに、渡すための手紙を書いた。

なにか、本でも買っておこうかと思ったけれど、
いきなり本を渡すのも先走っていると、それはやめた。

手紙は何度も、書いては消し、書いては消し、書いては、消し。


なんで親に話そうと思うのか、何人かの友人が、対話につきあってくれた。

どうして? と、ニュートラルに聞いてくれる友人に対して答えることで、
書くだけではなくて、口に出す言葉になっていって、
自分の考えも、徐々にまとまっていく。



なんとか手紙もまとまった、実家に帰る日の2日前。
弟から、メールが届いた。

内容は、話すのをもう少し待てないか、という、正直思いがけない打診だった。

どうして? と問う私に、俺の環境が落ち着いてなくて、親の精神状態が
あまりよくない、と弟は言った。

今年就職した弟が研修中で、勤務状態が、確かにとても不安定であることは
親からも聞いていた。


弟が、続ける。


---親は、特に母親は、想像もしてないと思う。

 多分、彼女は強いショックを受ける。

 俺もいま落ち着かなくて、フォローが難しい。

 せめて、配属が決まるまで、待ってもらえないか、と。



完全に、つんのめった。

ここまで状況を整えた後、親に無用な期待を抱かせるような嘘をつかずに、
そして、正直に話しもしないということは、無理だ、と思った。

でも、より親に近い、弟の気持ちを無視するわけにもいかない。

せっかく軟着陸した家族を相手に、もめたくない、とも思った。


押し問答の末、頭を抱えて前日の夜、全部のシュミレーションを破棄して、
再度、話の流れを組み立てる。

なんとか話さないでも一旦落着する流れをひねり出したが、
少し突っ込まれたらすぐに詰んでしまう内容で、自信はまるで持てない。



かなり不安なまま、当日は来た。



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コメント

1 ■やはり他人事

とは思えません。
続きが気になると言うよりも、わたしだったらどうする?どうする? と軽くパニック。
「親には、特に母には言わないほうがいい」と言った我が妹もこの春に就職しました。ははっ

手紙はことばが整理されて良いですよね。
  • 2012-06-12 07:56
  • URL
  • 圭 #79D/WHSg
  • Edit

2 ■Re:やはり他人事

>圭さん
おー、そんな風に読んでいただけて光栄です。

そうなの、このあたりのタイミングは、
私も他人事とは思えませんでした。
圭さんのカムアウト系の記事を全部
読み返したりしてましたよ(笑)!

でも圭さんが何年かにわけて段階を踏んで
話をしていたのをワタクシ一気に駆け抜けた感じです。

そして妹さんも就職おめでとうございます☆
  • 2012-06-12 22:17
  • URL
  • ヨコ #79D/WHSg
  • Edit

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