私のカミングアウトレターズ-1

誕生日を幾日か過ぎた頃、母親から一通の手紙が届いた。


封筒の上からでも、ちょっとした厚みを感じる手紙で、開ける前から、
少し予感はあったと思う。


手紙には、近況からはじまり、私を産む前の話、生んでからの話、
これまでの私との関わり方の話が綴られ、
最後に、こう、しめくくられていた。


あなたの家族を持ちなさい。

伴侶を得て、子供を産み、育てなさい。



親、特に母親が、ずっと、そう望んでいること、望みながらも、
最近は口にも出せなくなっていることは知っていた。



引き金がひかれた、と、思った。



***


少し、時間を遡る。

あおちゃんと住む話は、それまでもぽつりぽつりと出ていて、
タイミングをいつにするか、ということをぼんやり話していた。


あおちゃんは社宅に住んでいる。
更新がなく、期限もない。

今回そこを出ることになると、自己都合の転居になるが、タイミングによって
なにか補助が受けられるのか、調べてもらっていた。

秋頃だったか、今の社宅から出ると、家賃の補助は一切なくなることがわかった、
と告げられた。

私と住むと、いきなり家賃負担がはねあがる。

ちょっとひるんだ私に向かって、あおちゃんはこともなげに、
だから私はいつでもいいよ、といった。

いつ出ても一緒だよ。


タイミングは私に委ねられた。
太っ腹な彼女に感謝した。



一方、私には同居人がいる。

3年前、私の急な誘いにあっさり乗って、一緒に暮らし始めてくれた同居人は、
そのとき、職を探していた。


色々と私たちも準備も必要だし、彼女の身辺が落ち着くであろう、来年の後半頃にしようか。
年末頃、そんな話でゆるくまとまった。


同居人は無事、今年の頭に職を決めて働きだした。

彼女が働きはじめて少し経ってから、あおちゃんと同居しようと思う、と打ち明けた。

すぐさま、いいね! と明るく笑ってくれて、ヨコちゃんは結婚するようなものだねえ、
よかったねえ、と言ってくれた。

私はいつも、同居人には、本当に恵まれている。



状況は整えた。



ここがタイミングだ、と思った。



親に言おう。



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コメント

1 ■無題

はじめまして

手紙でそういう話をされるっていうのは
口頭で言われるのとは重みが違いますね

私は未だにタイミングがわかりません 笑

続き楽しみにしてます
  • 2012-06-10 11:10
  • URL
  • ラッコ #79D/WHSg
  • Edit

2 ■同じ穴

わたしも親に話したところで、
わたしも彼女と住もうとしているところで、
どきどきしながら読みました。

続きもどきどき読みますよー。
  • 2012-06-10 19:33
  • URL
  • 圭 #79D/WHSg
  • Edit

3 ■Re:無題

>ラッコさん
はじめまして!
コメントありがとうございます。

重み、違いますよね。
文字って結構すごいパワーで、
ほんと、届いたときにはびっくりしましたもん。

続き、またゆっくり見に来てください。
  • 2012-06-10 21:39
  • URL
  • ヨコ #79D/WHSg
  • Edit

4 ■Re:同じ穴

>圭さん
そうなんですよ、すごいタイミングかぶりなんですよ!

この前の記事は、だから他人事とは思えず…。

しかし圭さんの方が常に先に行ってらっさいます。

続き、頑張ります。
  • 2012-06-10 21:41
  • URL
  • ヨコ #79D/WHSg
  • Edit

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どたばた働き、美味しいご飯をぱくぱく食べ、5歳上の彼女とのお付き合いはのんびりまったり、一緒に楽しく暮らしております。

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