ふたたび太陽の国へ

四年前の旅行記も書き終わらないうちに、来てしまいました二度目のスペイン旅行。

前回は両親とでしたが、今回はあおちゃんとの一週間かけての二人旅でございます。

旅のはじまりから丁寧に書き起こそうとしてるとまた結局書けなくなるのが目に見えているので、今回はリアルタイム性重視ということで、つらつらとSNSな感じで(ブログももともとSNSの一種だけどな)、現地からお送りしたいと思います。
思うだけは思ってます。ハイ。

ちなみにこの記事は、ギミック好きのあおちゃんがゲットしたBluetooth接続のポータブルキーボードをお借りし、スマホに接続して打っております。

うーむ、便利な世の中じゃのう。

※※※

今回の旅の始まりはスペインは首都マドリードから。

朝の10時半頃羽田を出発し、乱気流に巻き込まれてオエオエ吐いたりしつつのちょっとつらい12時間。

KLMは、比較的機内食が美味しいのが救い。



オランダを経由して、夜19時半頃マドリードに到着です。

夜といったものの、スペインは日本より体感2時間以上日が沈むのが遅いので、ついた時はまだ夕方の風情でした。



出国審査がないことにかなり戸惑いながら(乗り継ぎのスキポール空港でやってるのでよかったとのこと)タクシーに乗り市内へ。
マドリードは空港と市内間は、一律料金(現在は30€)なので安心して使えます。

中心部近くまで調子よく飛ばして来たところで通行止めからの大渋滞にハマり、早ければ20分くらいで着くところを1時間かけて到着。

運転手さんはだいぶブチキレておられ、荷物を降ろしたところで、無言で去っていかれました。

そうだよねー、拘束時間長くなっても固定料金だから稼げないしイラつくよねえ…と妙なところで感心しつつ、チェックイン。
ちょっとクラシカルな、綺麗で広いお部屋でした。
アメニティも充実で居心地よし。



今回、ホテルはかなり口コミが良かったところばかり選んだのですが、口コミ高評価はやっぱり安定感がありますね。
慣れない海外、安定感はありがたい。

荷物を下ろしたところで、到着日のメインイベント、世界最古のレストランBOTINへ向かうのでした。


※※※

てなところで一区切りしてみて、まあまあ書き始めると長くなる病が健在だったことを知る。うむ。


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遥かなる太陽の王国 その6

スペイン5日目。
この日はレンタカーでロンダという町に向かう。

この町には、古い古い巨大な水道橋が深い渓谷にかかっている。
その景色を、どうしても見たかった。

永いときを経た巨大な建造物は、なんでこうも心をつかむのだろう。



しかしロンダへ向かう道は平坦ではなかった。
レンタカーを借りるのに、まず四苦八苦した。
カウンターのお姉さんの英語はつたなく、こちらの交渉役の父親は耳が遠く聞き取れない。
簡単なやりとりならばともかく、書類を出せ、追加の保険をかけるか、かけない場合のリスクはどうか、ナビの使い方はどうすればいいのか、などとなるとお手上げ状態。

普段の二倍くらいの時間をかけて、なんとか7速のマニュアル車を借りられた。



少し筋から離れる話になるが、今回、両親とスペイン旅行にきて、改めてつよく実感したのは、親との関係の変化だった。
力関係の変化といってもいい。

今まで親と海外旅行に来ると、ほとんどすべて親の手配で物事は動いていった。
父親は英語が堪能で、母親は旅行の計画を立てるのが好きで、あまり労を惜しまず宿を取ったり、交通の手配をして旅のマネジメントをしてくれていた。

食べるところも、泊まるところも、行くところも、どのように行くかも、そこで何が必要かも、すべて親がかりで、幼かった私や弟はただただそれに乗っかって色々な国に連れて行ってもらっていた。


けれど今回の旅は、その多くが私の役目になった。


泊まるところや交通手段は日本で大枠の手配を済ませていたけれど、その都市について、地図を見て、どこに行きたいか、どのように行けるか、書類は何を揃えなければいけないか、どこで何を食べるかの選択肢や手配は、大半が私に任された。

ホテルや交通機関との実務的な意思疎通は、英語の語彙が豊富だけれども耳が遠い父親よりも、なんとなくその場で話されることを予測して、身振り手振りを加えながらやりとりができる私の方が向いていた。


私が30を超え、そして、親が60を超える、というのはこういうことなんだ。



閑話休題。


ようやく借りられたマニュアル車に乗り込んで、早速困った。
どのようにエンジンをかけられるのかがわからない。
取説を引っ張りだすも、全てスペイン語でイラストは入っているものの、必要な操作が探し出せない。


なんとかエンジンをかけて走りだしても、地下の駐車場から上がっていく狭く急な坂道では、横をぶつけそうになる。滑り落ちそうになる。
後ろの車が、狂ったようにクラクションを鳴らす。
エンジンの焦げる嫌な匂いが車の中にまで漂う。



この時点で私と母親は震え上がり、もうレンタカーを返して、バスで行こうと提案したが、運転役の父親は「大丈夫だ。どうにかなる」といって聞かず、ものすごい速度で車が走る右側車線の道路につっこんでいく。

なんとかスクランブル交差点を抜け、ロンダに向かう平坦な一本道に出るも、片道一車線ずつの広くない道路で、お互い100キロ近く出してすれ違っていくので、助手席に座っていると生きた心地がしない。

途中休んだカフェつきのガソリンスタンドでは、バックの方法がわからないことがわかって壁に激突しそうになり、私と父親で、なんと手で車を押し返し、試行錯誤してバックの仕方をなんとか探り当てたりもした。



抜けるような青い空に、風車が周り、遠くには白い壁の村を見晴かすのどかな風景に、天国へのドライブ感を存分に味わいながら三時間弱。



ようやくロンダの街についた時は三人共ヘトヘトで、帰り道もあることを思うと、私はここに車で来ようと提案したことを、心底後悔していた。


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遥かなる太陽の王国 その5

アルハンブラ宮殿の半日ツアーを楽しんでから、長距離バスに乗ってグラナダから港町のマラガへ。
マラガは避暑地であり、ビジネス街であり、かなり近代的な雰囲気の町で、同じアンダルシア地方でもだいぶグラナダと雰囲気が異なる。


ここで、うちの父親が何故か日本から持ってきてしまった大量の書籍が荷物量の限界を越える。
旅先でも買い足すのだから、書痴という人種はなかなかに厄介だ。


日本の家に送る手続きもわからなければ、段ボール箱をどこで入手出来るかも不明。
右往左往した挙げ句、大型デパートのイルコンテイングレスに入っているDIYショップの店員さんに身ぶり手振りでコミュニケーションをとり、なんとかゲット。

この、スペイン最大のデパートチェーンのイルコンテイングレスには、食材から何から何かとお世話になり、各町のイルコンテイングレスで、毎日のように買い物をしていた。


さて、夕食を、と町をさまようも、マラガは、手持ちのガイドブックにあまり詳しいことが載っていなかったせいで、適当な食事どころが見つからず。
そこら辺のバルにはいり、食べたエビのタパスは美味しかったけれど、あくまでおつまみ程度。
割高なホテルのルームサービスを利用することになった。


行き当たりばったりの店探しに限界を感じ始めたのがこの頃。
見知らぬ町をふらふら歩いている中で、適当にそこら辺に入って美味しい店に巡り会う、という嗅覚をあまり持ち合わせていないのが残念なのだけど、ここで世界最大のトリップアドバイザーの力を借りる、という技を身に付ける。

ここから飛躍的に外食がレベルアップしたので、食べる店の下調べは日本で以上に大事だったなあと痛感した。



次の日は、この旅の(私にとっての)最大の目的地ロンダに向かうのだが、何気なく選んだ「レンタカーを借りる」という移動手段に、この旅最大級の恐怖を味わうことになるとは、知るよしもなく、スペイン四日目が終わったのだった。


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遥かなる太陽の王国 その4

アンダルシアで見たかったものといえば白い壁の続く町並み。

強い地中海の陽射しに照らされる白壁は光り、町全体が発光したようにみえると聞いていた。


グラナダの街中にアルバイシンという地域がある。
モロッコ系住人の街で正直あまり治安がいいとは言えない。


日中でも首を絞められて物を盗られる事故が起きるので、決して家族だけではうろうろと歩かないように。
町の案内所でもそう注意を受けた。

(余談だが、この町には日本の方が個人でやっているかなりユニークな案内所があった。
「ヤク中のモロッコ人が見学できる順路はこちら、ただし安全性は保証しません」なんて案内を受けるのは後にも先にもここでだけだと思う。
案内人のパーソナリティがユニークであったことは言うまでもない)


ただ、この街区を登ったところにある丘からはアルハンブラ宮殿が一望できて素晴らしいときき、ふもとのカフェで腹ごしらえをしたあと、タクシーを捕まえて丘の上までいくことにした。


途中、車の幅+数センチくらいしかない狭い道を、アグレッシブな速さで登っていくタクシーに度肝を抜かれつつ到着。



そこでみた風景のひとつひとつは、この旅で一、二を争う印象的なものだった。



青い空に、白い壁、白いタイル。




眼前に広がるアルハンブラ宮殿。




曲がりくねった石畳の街路。




丘の上の広場では、花咲き、男性がしわがれた声で歌いながら、ギターを掻き鳴らし、ボール遊びに興じる子供たちの石畳にくっきりと落ちた黒い影が踊り。


まるで一枚の絵のように、記憶の中に収まっている。



強烈な陽射しの強さと、日陰の清涼感の差が激しく、本当にヨーロッパは気候が違うね、と親と言い合いながら、3人で写真を撮りあった。



後から撮影したアルバイシンの全景。





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遥かなる太陽の王国 その3

二日目はマドリッドを早朝から観光。


生ハム専門店にこの上なく盛り上がったり。




馬に乗る女性警察官に惚れ惚れしたり。




王宮の美しさにうっとりしたり。




外国のスーパーは見応えがある。





そしてこの日のハイライトは、ディナーで行った世界最古のレストラン「ボティン」。
かの文豪、ヘミングウェイも通ったというこのお店は、地下室のワインカーヴを客席にしたというフロアがとても雰囲気があって素敵。

ここのガスパチョを、うちの両親は新婚旅行で飲んでいたく感動し、そこから日本でも海外でも色々飲み比べてみたけれど、ついにこの味にはたどりつけなかったんだそうで。





昔からその話を聞きながら、自家製のガスパチョを飲んで育った私にも感慨深いものがありました。


でもこの店の看板メニューは仔豚の丸焼き。




***


三日目は早朝からグラナダへ。


グラナダは、世界史の勉強をした人だと、レコンキスタの言葉と一緒に覚えておられるのではないだろうか。


イスラム文化の華。
気が狂いそうな位精緻な彫刻に彩られたアルハンブラ宮殿の中に立つパラドールに宿泊。



パラドールとは、スペインの国営のホテルチェーンのこと。

公営の宿、などというと、健康保険の保養所等を思い浮かべられる向きもあるだろうが、スペインのパラドールは観光大国スペインが、古城や貴族・領主の館、あるいは由緒ある修道院を一流ホテルとして整備したもの。

大変に美しいのです。



そのパラドールのパティオ(中庭)





そして何故か室内ではスペイン語で喋るドラえもんやのび太が…。





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Author:ヨコ
どたばた働き、美味しいご飯をぱくぱく食べ、5歳上の彼女とのお付き合いはのんびりまったり、一緒に楽しく暮らしております。

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